経営をしていると、どうしても「仕事が最優先」になりがちです。
朝早くから夜遅くまで働き、移動中も電話、空き時間にはメールの返信、会食も含めて毎日が予定でぎっしり…。
そんな日々を送っていると、いつの間にか「体調を崩してから考える」ようになってしまう方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、過去には健康を後回しにしてきた時期がありました。
でも今は、「健康もまた、仕事の一部」と強く感じています。
今日は、ビジネスと健康習慣について、私自身の気づきと実践を共有させてください。
忙しいからこそ「健康」を整える意味がある
まず大前提として、体が資本です。
これは古くからよく言われる言葉ですが、年齢を重ねれば重ねるほど、実感を持って響いてきます。
寝不足や暴飲暴食、運動不足が続いた状態で、質の高い判断やパフォーマンスができるはずがありません。
むしろ、無理をした分だけ後から“反動”がやってきます。
・集中力が続かない
・感情が不安定になる
・判断ミスや見落としが増える
こうなると、仕事の生産性は下がり、結果的に時間もお金もロスしてしまいます。
つまり、「健康習慣を整えること」は、長期的に見て“ビジネスに対する最良の投資”なのです。
1日10分でも「自分を整える時間」を持つ
私は、完璧なルーティンを求めていません。
毎日1時間運動するとか、食事を毎食完全に整えるとか、理想はありますが、現実には難しい日も多いです。
だからこそ「できる範囲で、習慣化できることを1つでも持つ」ことが大切だと思っています。
たとえば、私が取り入れているのは以下のようなシンプルな習慣です。
・朝一番に白湯を飲む
・寝る前にストレッチをする
・食事の最初にサラダを食べる
・移動中はなるべく階段を使う
・1日10分だけでも歩く時間を確保する
これだけでも、体調や集中力の質は確実に変わってきます。
大事なのは「自分に合った無理のないリズムを見つけること」だと思います。
健康習慣は、組織文化にも影響を与える
リーダー自身が健康に無頓着でいると、組織全体にもその空気が伝わります。
「遅くまで働くのが当たり前」「休むことが悪いこと」という価値観が広まってしまうと、チームの雰囲気もどこかギスギスし始めます。
反対に、経営者自身が「健康を大事にしている」姿勢を見せると、社員も自然とその空気を感じ取ります。
– 無理をしないで休む文化
– ランチ時間をしっかり取る習慣
– ウォーキングMTGの導入
– 運動や食生活について話しやすい雰囲気
こうした小さな積み重ねが、結果的に生産性の高いチームづくりに繋がっていきます。
心と体は、切り離せない
ビジネスのパフォーマンスは、頭脳だけでは生まれません。
精神面・身体面・感情面、すべてが整って初めて、ベストな判断や行動ができると私は思っています。
とくに経営者や管理職は、自分の状態が組織全体に波及します。
体調が悪いとイライラしてしまったり、視野が狭くなったり…。
結果的に、チームの雰囲気にも影響を与えてしまいます。
だからこそ、自分の心と体を整えることは「他者への責任の一部」と考えてもいいのではないでしょうか。
健康は“維持”ではなく“更新”するもの
最後に、私は「健康は意識して“更新”するもの」だと考えています。
年齢や働き方が変われば、必要なケアも変わってきます。
・30代では無理が利いたことが、40代では回復が遅くなる
・環境が変わると、食習慣や睡眠の質も変わる
・ストレスの質も、立場によって異なる
だからこそ、「一度整えたら終わり」ではなく、定期的に自分の状態を見直すことが大切です。
私は今、月に1回だけでも「自分の体調を振り返る時間」を設けるようにしています。
病院に行くほどではなくても、「最近、睡眠どうだろう?」「胃腸の調子どうかな?」と自問するだけでも意識が変わります。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
「健康であること」は、経営者にとっての責任であり、チームへの配慮であり、自分自身への敬意でもあります。
仕事も人生も、長く、健やかに続けていくために。
ぜひご自身のペースで、健康習慣を見直すきっかけになれば嬉しいです。