会社を経営していると、
「どんな人と働くか」
これは本当に大事だと感じます。
スキルももちろん大切です。
経験も大切です。
でも、最終的には「人柄」がかなり大きい。
これは間違いないと思っています。
実際、僕自身もこれまで、
“良い人と仕事がしたい”
という気持ちをかなり大切にしてきました。
感じが良い。
素直。
優しい。
協力的。
一緒にいて気持ちがいい人たちと働ける環境は、本当にありがたいです。
ただ、経営をしていると、あるタイミングで気づくことがあります。
それは、
「良い人」だけでは、組織は強くならない
ということです。
これは少し難しいテーマです。
誤解してほしくないのですが、“良い人がダメ”という話ではありません。
むしろ、良い人は必要です。
ただ、「良い人であること」と、「組織として機能すること」は別なんです。
例えば、
優しい人ほど、相手に強く言えません。
空気を悪くしたくないから、問題を指摘しない。
嫌われたくないから、曖昧にする。
こういうことが起きます。
その場は平和です。
でも、問題は残ります。
そして、その小さな違和感が積み重なると、組織は少しずつ苦しくなっていきます。
誰も悪気はない。
でも、誰も本音を言わない。
この状態は、かなり危険です。
僕自身も過去に、「仲の良さ」を優先しすぎていた時期がありました。
空気を悪くしたくない。
できればみんな気持ちよく働いてほしい。
そう思って、言うべきことを飲み込んでしまったこともあります。
でも結果として、それは優しさではありませんでした。
問題が放置される。
基準が曖昧になる。
頑張っている人ほど疲弊する。
こういう状態になってしまったんです。
そこで感じたのは、
“本当に良い組織”というのは、「優しいだけ」では作れない
ということでした。
必要なのは、「ちゃんと向き合えること」なんだと思います。
違和感があれば伝える。
ズレがあれば修正する。
必要なことは、ちゃんと言う。
これは決して“厳しさ”だけの話ではありません。
むしろ、「相手を大事にしているからこそ向き合う」という感覚に近いです。
逆に、本当に興味がなければ、人は何も言わなくなります。
だからこそ、
“嫌われない組織”
ではなく、
“向き合える組織”
の方が、長期的には強いと思っています。
また、組織が苦しくなる原因の一つに、「察する文化」があります。
言わなくても分かるよね。
空気で感じてほしい。
これが増えると、かなり危険です。
なぜなら、人によって基準が違うからです。
自分の中では当たり前でも、相手にとっては当たり前ではない。
ここを言語化せずに進めてしまうと、認識のズレがどんどん増えていきます。
だから最近は、できるだけ「言葉にすること」を意識しています。
目的。
基準。
期待値。
これを曖昧にしない。
すると、無駄なストレスがかなり減ります。
そしてもう一つ大事なのが、
「誰かが我慢することで成り立つ組織にしないこと」
です。
優しい人ほど、我慢します。
頑張ります。
飲み込みます。
空気を壊さないようにします。
でも、その状態が続くと、ある日突然限界が来ます。
そして多くの場合、“一番頑張っていた人”から疲れていきます。
これは本当にもったいない。
だからこそ、我慢で成立するのではなく、
“ちゃんと整理されている状態”
を作る必要があります。
役割。
責任。
ルール。
基準。
これらを曖昧にしないことが、結果として人を守ることにもつながります。
最後に伝えたいのは、
組織は、「仲が良いだけ」では続かないということです。
もちろん、人間関係は大事です。
でもそれ以上に、
“ちゃんと向き合えること”
が重要なんだと思っています。
優しさだけではなく、誠実さを持つ。
空気だけではなく、言葉で伝える。
我慢ではなく、整理で解決する。
その積み重ねが、長く続く強い組織につながると思っています。
これからも、「ただ良い人が集まる組織」ではなく、
“本音で向き合いながら前に進める組織”
を作っていきたいと思います。