最近、経営をしていてよく考えるテーマがあります。
それは、
「自分がどれくらい会社から抜けられるか。」
ということです。
経営者という立場にいると、どうしても自分が中心になります。
社長しか知らないこと。
社長しか判断できないこと。
社長しか動けないこと。
最初のうちは、それでもいいと思います。
会社を立ち上げたばかりの頃は、社長が何でもやるしかありません。
営業もする。
採用もする。
制作も確認する。
経理も見る。
何でも自分でやるからこそ、会社は少しずつ形になっていきます。
私自身もそうでした。
むしろ、「自分がやった方が早い」と思うことの方が多かったです。
でも、会社が少しずつ成長してくると、その考え方が会社の成長を止めてしまうことがあります。
社長しか分からない。
社長しか決められない。
社長しか対応できない。
一見すると責任感があって良いことのように思えます。
でも会社全体で考えると、実はかなり危険な状態です。
なぜなら、会社の成長スピードが「社長一人の時間」と「社長一人のキャパ」に依存してしまうからです。
実際、弊社もまだまだ私ありきの部分はたくさんあります。
だからこそ、今のフェーズではそこを変えていかなければならないと思っています。
最近、自分によく問いかけることがあります。
「もし明日から1ヶ月入院したら、この会社は回るだろうか。」
電話は誰が取るだろう。
商談は誰が進めるだろう。
制作は止まらないだろうか。
お客様への対応はどうなるだろう。
メンバーは困らないだろうか。
この問いを真剣に考えると、まだまだ改善しなければいけないことがたくさん見えてきます。
逆に、この問いに自信を持って、
「大丈夫です。」
と言える会社は、本当に強い会社だと思います。
もちろん、経営者が何もしなくていいという話ではありません。
最後の意思決定をすること。
会社の方向性を示すこと。
未来を考えること。
これは経営者にしかできない仕事です。
でも、それ以外のことまで全部抱えてしまったら、本来やるべき仕事に時間を使えなくなります。
目の前の仕事をこなすことに追われて、未来を作る時間がなくなってしまう。
それでは会社は大きくなりません。
だから最近は、
仕組みを作る。
任せる。
育てる。
この3つに、今まで以上に時間を使うようにしています。
最初は時間がかかります。
教えるより、自分でやった方が早いこともあります。
仕組みを作るのも手間がかかります。
でも、それを面倒だからと後回しにすると、1年後も2年後も同じ悩みを抱えることになります。
だから私は、「今だけの効率」よりも、「未来の効率」を考えるようにしています。
人が育つまで待つ。
仕組みを改善し続ける。
失敗しても、一緒に振り返る。
遠回りに見えるかもしれません。
でも、それが結果として会社を強くする一番の近道だと思っています。
経営者の仕事は、自分が一番頑張ることではありません。
「自分がいなくても会社が回る状態を作ること」。
これこそが、本当の意味での経営なのではないかと最近強く感じています。
自分が頑張る会社から、
みんなで成果を出せる会社へ。
まだまだ道半ばです。
でも、この壁を乗り越えた先に、もう一段階大きな会社の景色があると信じています。
だから今日も、「自分しかできない仕事は何か」を考えながら、少しずつ仕組みを作り、仲間を信じ、任せられる会社づくりを進めていきたいと思います。