社長ブログ

第125回:どこに時間を使うのか。

最近改めて感じるのが、「どこに時間を使うのか」の重要性です。

会社が大きくなればなるほど、やることは増えていきます。

お客様対応。

営業。

採用。

マネジメント。

サービス改善。

新規事業。

社内の仕組みづくり。

経営判断。

会社が成長すれば、仕事が減るどころか、考えなければならないことはどんどん増えていきます。

でも、どれだけ会社が大きくなっても、1日は24時間しかありません。

社員が10人になっても、100人になっても、社長の時間が48時間になることはありません。笑

だからこそ、会社が成長すればするほど、

「何をやるか」以上に「どこに時間を使うか」が重要になる。

最近はそう感じています。

創業当初は、自分で何でもやることが正解でした。

営業もする。

資料も作る。

お客様に連絡する。

請求書も確認する。

細かい作業も自分で対応する。

そもそも人がいないので、自分でやるしかありません。

そして、その時期はそれが一番早い。

誰かに説明する時間があるなら、自分でやった方が早い。

外注するお金があるなら、自分でやった方が安い。

これは間違っていないと思います。

でも、会社のフェーズが変わっているのに、経営者の働き方だけが創業当初のままだと、どこかで限界がきます。

売上が増える。

社員が増える。

事業が増える。

それなのに社長がずっと細かい実務を抱えていたら、会社の成長スピードは社長一人の処理能力で決まってしまいます。

だから最近は定期的に、

やるべきこと。

やめるべきこと。

誰かに引き継ぐべきこと。

この3つを整理するようにしています。

特に意識しているのが、社長や幹部の時間を生み出せることなら、基本的には実行するということです。

例えば、ある仕事を外部にお願いすると月5万円かかるとします。

金額だけを見ると、

「自分たちでやれば5万円浮く。」

と考えることもできます。

でも、それによって幹部の時間が毎月10時間使われているとしたら、話は変わります。

その10時間を営業に使ったらどうなるか。

採用に使ったらどうなるか。

新しいサービスを考える時間に使ったらどうなるか。

既存のお客様へのフォローに使ったらどうなるか。

もしかすると、5万円を節約するよりも、はるかに大きな価値を生み出せるかもしれません。

そう考えると、

「いくらかかるか」だけではなく、「何時間を買えるのか」

という考え方も必要になります。

逆に、数万円を惜しんだ結果、会社にとって重要な人が、誰でもできる仕事に毎月何十時間も使っている。

こちらの方が、会社としては高くつくこともあります。

経営をしていると、お金についてはかなり細かく考えます。

これは月いくらなのか。

年間ではいくらになるのか。

投資に対して、どれくらいリターンがあるのか。

でも、「時間」については意外と同じくらい細かく考えていなかったりします。

私は最近、時間もお金と同じ経営資源だと思うようになりました。

むしろ、お金以上に貴重かもしれません。

お金は増やすことができます。

失っても取り戻せる可能性があります。

でも、昨日使った1時間を今日取り戻すことはできません。

だからこそ、

「誰の時間を、何に使うのか。」

ここまで考えることが経営なんだと思います。

そして、もう一つ大事なのが、決断した後のスピードです。

「これはやめる。」

そう決めたなら、やめる。

「これは任せる。」

そう決めたなら、任せる。

「ここに時間を使う。」

そう決めたなら、徹底的に時間を使う。

意外と難しいのが、この部分です。

任せると決めたのに、心配だから自分でも確認してしまう。

やめると決めたのに、「せっかくここまでやったから」と続けてしまう。

外注すると決めたのに、細かいところまで自分で手を動かしてしまう。

これでは、決断した意味がありません。笑

特に「任せる」ということは、単純に仕事を渡すだけではないと思っています。

任せるためには、やり方を伝える必要があります。

判断基準を共有する必要があります。

最初は確認も必要です。

場合によっては、自分でやるより時間がかかります。

だから、多くの人が途中で、

「やっぱり自分でやった方が早い。」

となってしまいます。

でも、それを繰り返している限り、永遠に自分の時間は増えません。

短期的には自分でやった方が早い。

でも、長期的には任せた方が圧倒的に多くの時間が生まれる。

ここは経営者として我慢しなければならない部分だと思っています。

そして、仕事を手放して時間が生まれたら、それで終わりではありません。

一番大切なのは、

「生まれた時間をどこに再投資するのか。」

です。

せっかく10時間作ったのに、その10時間を何となく別の作業で埋めてしまったら意味がありません。

営業なのか。

採用なのか。

組織づくりなのか。

新規事業なのか。

既存サービスの改善なのか。

経営者にしかできない仕事へ、その時間を使う。

ここまでやって初めて、「仕事を手放した価値」が生まれるのだと思います。

だから経営は、

何をやるか。

だけではありません。

何をやらないか。

誰に任せるか。

何にお金を使って時間を生み出すか。

そして、生まれた時間をどこに再投資するか。

ここまでセットで考える必要があります。

会社が成長すると、経営者や幹部の1時間の価値も変わっていきます。

昔は自分でやることに価値があった。

でも今は、自分がやらないことに価値があるかもしれない。

会社のフェーズによって、「正しい時間の使い方」も変わっていくんだと思います。

時間は全員平等に24時間です。

だからこそ、会社が成長するほど、「どれだけ働いたか」ではなく、「何に時間を使ったか」で大きな差が生まれる。

自分がやるべき仕事は何なのか。

自分がやめるべき仕事は何なのか。

誰かに任せるべき仕事は何なのか。

そして、そこで生まれた時間を何に使うのか。

私自身もまだまだ無駄な時間の使い方はたくさんあると思います。

だからこそ定期的に仕事を棚卸ししながら、自分だけではなく、幹部やメンバーも含めて、それぞれが一番価値を生み出せることに時間を使える会社にしていきたいと思います。

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