社長ブログ

第九十七回:やることが増えるほど、やらなくていいことも増える

経営をしていると、
できることが増えていきます。

経験も増える。
選択肢も広がる。
頼られる場面も多くなる。

気づけば、
やることは自然と増えていきます。

でもある時、
こんな感覚を持つようになりました。

「これ以上増やしても、よくならないな」

増やすことで、うまくいっていた頃

立ち上げ期は、
とにかくやることを増やすフェーズでした。

思いついたらやる。
声がかかったら受ける。
足りないなら自分で動く。

この時期は、
増やすことが正解だったと思います。

やった分だけ、
前に進んでいる感覚があった。

いつの間にか、増やすことが目的になる

でも、
ある程度進んでくると、
状況が変わってきます。

新しいことを始めても、
全体が良くなっている感じがしない。

忙しさは増えるのに、
手応えは変わらない。

それなのに、
「もっとやらなきゃ」と
無意識に足してしまう。

ここで、
増やすこと自体が
目的になっていました。

やらなくていいことは、増える

経験を重ねるほど、
本当は
やらなくていいことも
増えていきます。

昔は必要だった。
でも今は、
やらなくても回る。

自分がやらなくてもいい。
仕組みや誰かに任せられる。

それなのに、
「今までやってきたから」
という理由で、
抱え続けてしまう。

引き算は、怖い

やることを減らすのは、
正直、怖いです。

売上が減るんじゃないか。
評価が下がるんじゃないか。
誰かに迷惑がかかるんじゃないか。

こうした不安が、
判断を鈍らせます。

でも、
増やし続ける方が、
実はリスクが高い。

減らした時に、見えたもの

思い切って、
いくつかの仕事を手放した時、
意外な変化がありました。

時間ができた。
判断が早くなった。
余裕が戻ってきた。

そして何より、
「何に集中すべきか」が
はっきりしました。

やらないことを決めるのも、経営判断

経営判断というと、
何をやるか、
どこに投資するか、
に目が行きがちです。

でも実際には、
何をやらないかを決めること
の方が、
難しくて、重要です。

これは、
逃げでも妥協でもありません。

引き算は、整理ではなく選択

やることを減らすというと、
整理や効率化の話に聞こえます。

でも本質は、
選択だと思っています。

自分たちは、
どこで価値を出すのか。
何に力を使うのか。

それ以外を、
あえて手放す。

やることが増えたら、立ち止まる

もし今、
やることが増え続けているなら、
一度立ち止まってみてください。

増えた分だけ、
やらなくていいことも
増えていないか。

その問いを持つだけで、
経営の景色は
少し変わってきます。

経営は、
積み上げる仕事であると同時に、
削ぎ落とす仕事でもあります。

やることが増えるほど、
やらなくていいことも増える。

この感覚を持てるようになってから、
僕自身の判断は、
ずいぶん楽になりました。

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