社長ブログ

第八十九回:予定が埋まっているのに、手応えがない理由

カレンダーを見ると、予定はきれいに埋まっている。

打ち合わせ。
確認。
対応。
調整。

一日中動いているし、何もしていないわけではない。
それなのに、一日が終わった時、ふとこんな感覚が残ることがあります。

「今日、何が前に進んだんだろう」

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予定が埋まっていることと、物事が前に進んでいることは、必ずしも同じではありません。

むしろ、予定が多いほど「進んでいる感覚」は鈍くなりがちです。

連絡を返す。
判断をする。
場を回す。

必要な仕事ではあるけれど、それ自体が成果につながっているかは、意外と分かりにくい。

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予定が埋まっているのに手応えがない時、だいたい共通しているのは、
自分が「起点」になっていないという状態です。

誰かの依頼に応える。
次の人へつなぐ。
判断を保留して調整する。

気づけば、一日中「受け身」で動いている。
その結果、確かに忙しいのに、自分の意思で進めた感覚が残らない。

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もうひとつの原因は、
本当は大事だけれど、今すぐやらなくても困らないことが後回しになっているケースです。

考える時間。
振り返る時間。
設計を見直す時間。

これらは、カレンダーに入れなくても誰も困りません。
でも、これを後回しにし続けると、
仕事は「回る」けれど「進まない」状態になります。

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予定が埋まっていると、どこか安心します。
忙しい=ちゃんとやっている、そんな錯覚も生まれます。

でも、その安心感に頼りすぎると、
「今やらなくていいこと」で一日が埋まってしまう。

結果として、一番大事なことに手をつけられなくなります。

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不思議なことに、手応えは
予定を増やした時ではなく、
減らした時に戻ってくることが多い。

一つ打ち合わせを減らす。
確認の頻度を下げる。
「任せる」を増やす。

そうやって余白ができた時、考える時間が生まれ、
自分の意思で決める感覚が戻ってきます。

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手応えを取り戻すために、シンプルな問いがあります。

「今日やったことで、何が変わったか」

誰かの判断が前に進んだのか。
仕組みが一つ整ったのか。
迷いが一つ減ったのか。

答えが出ない日が続くなら、
予定の埋まり方を見直すサインかもしれません。

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経営において大事なのは、スケジュールを埋めることではなく、
意味を埋めることだと思っています。

少ない予定でも、「これは必要だった」と思える一日。
それが積み重なると、忙しさは減っても、前進している実感は増えていきます。

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予定が埋まっているのに手応えがないのは、怠けているからではありません。
むしろ、ちゃんと向き合っているからこそ違和感に気づいている。

その感覚を無視せず、一度立ち止まってみる。
それだけで、次の一手は変わってくるはずです。

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