経営をしていると、誰もが一度は感じるものがあります。
それは「孤独」です。
どんなに社員がいても、相談できる仲間がいても、
最後の決断を下すのは、いつも自分ひとり。
その重さと向き合うのが、経営者という存在です。
孤独という言葉には、どこかネガティブな響きがあります。
しかし私は、この孤独を「力」に変えることこそ、
経営者としての本当の成長だと思っています。
孤独は“責任”の証拠である
孤独を感じる瞬間というのは、
決して悪いことではありません。
むしろ、それだけ本気で会社の未来を考えている証拠です。
社員の生活を守る。
お客様に価値を届ける。
社会に役立つ事業を続ける。
このどれもが軽い責任ではありません。
だからこそ、誰にも言えない悩みや葛藤を抱えるのです。
経営者の孤独とは、責任を背負っている人だけが感じる“特権”でもあります。
その孤独をどう扱うかで、経営の質は変わります。
孤独に押しつぶされる人と、前に進める人の違い
同じ孤独を感じても、
そこから“止まる人”と“進める人”に分かれます。
違いは、「孤独をどう受け止めるか」です。
孤独を恐れる人は、「誰かにわかってもらいたい」と思います。
一方で、孤独を力に変える人は、「自分で決める強さ」を持っています。
私自身、創業当初はよく夜中にひとりで悩んでいました。
正解のない中で、どの方向へ舵を切るのか。
誰かに相談したくても、最終的に決めるのは自分。
だからこそ、孤独な時間は“覚悟を磨く時間”になりました。
孤独を避けようとせず、向き合うこと。
その時間の中で、自分の軸が強くなっていきます。
孤独は“自分を見つめ直す鏡”
孤独な時間には、不思議と多くの気づきがあります。
周りの意見や期待に左右されず、
「自分はどうしたいのか」「何を大切にしたいのか」を
冷静に見つめ直すことができるからです。
私はよく、夜のオフィスでひとり考える時間を取ります。
にぎやかな日中とは違い、静かな空間で考えると、
本当にやるべきことと、今は手放すべきことが見えてくる。
孤独な時間こそ、経営者が自分の心と向き合うチャンスなのです。
孤独を嫌うのではなく、活かす。
その時間を「自分と対話する時間」として大切にすることで、
迷いの中にも確信が生まれます。
孤独を支えるのは“信頼できる仲間”の存在
孤独を力に変えるためには、
「完全に一人になること」と「孤立すること」は違う、
ということを理解しておく必要があります。
信頼できる仲間やチームがいるからこそ、
経営者は安心して孤独に立てる。
孤独を感じるたびに、
「自分の決断は、仲間を信じているからできる」
そう思える関係性があることが何よりの支えです。
ネクストグループには、
それぞれの分野で責任を持って動いてくれる仲間がいます。
だから私は、すべてを一人で背負うのではなく、
「決断する孤独」と「支え合う安心」のバランスを取ることを心がけています。
孤独をエネルギーに変える3つの方法
経営者が孤独を感じたとき、
ただ耐えるだけでは消耗してしまいます。
大切なのは、その孤独を“エネルギー”に変えることです。
私が実践している3つの方法を紹介します。
書き出すこと
頭の中を整理することで、不安が「課題」に変わります。
感情を書き出すと、冷静に状況を俯瞰できるようになります。小さな成功を積み重ねること
孤独なときこそ、すぐに動けることを一つやってみる。
「前に進んでいる感覚」が、心を支えてくれます。感謝を思い出すこと
支えてくれている人、信じてくれているお客様を思い出す。
孤独の中にも「つながり」は必ずあります。
経営者は、孤独を恐れなくていい
経営者が孤独を感じるのは、
“真剣に向き合っている証”です。
むしろ孤独を感じなくなったとしたら、
それは現状に甘んじているサインかもしれません。
孤独は、経営の副作用ではなく、成長の証です。
その中でこそ、経営者は強く、優しくなっていく。
孤独を避けるのではなく、
孤独を糧にして、自分と会社を磨いていく。
それが、私が考える「経営者としての成熟」です。
まとめ
孤独を力に変えるために、私が大切にしていること。
孤独を「責任の証」として受け止める
孤独な時間を「自分との対話」に変える
信頼できる仲間を持ち、孤立しない
書く・動く・感謝することで気持ちを整える
経営は、孤独な旅です。
でも、その旅の中で得た気づきや覚悟は、
どんな成功よりも価値のある財産になります。
孤独を恐れず、向き合い、味方にする。
その瞬間、経営者は本当の意味で強くなれるのだと思います。