社長ブログ

第六十七回:「協業」は、掛け算のようで割り算でもある

今回は、ビジネスにおいて欠かせないキーワードのひとつ、「協業」についてお話ししたいと思います。

ネクストグループは、SNS運用、クリエイティブ制作、PR、AI活用、そしてオンライン秘書業務など、さまざまな領域でご支援していますが、これらの仕事のほとんどは、他社との協業によって成り立っています。
そして私は、これまで多くの協業を通じて「協業は掛け算のようで、時に割り算にもなる」ということを学んできました。

協業は「手段」であって「目的」ではない
まず、協業はあくまで「目的を達成するための手段」だという前提を忘れてはいけません。
よくあるのが、「一緒にやったら面白そうだから」という理由だけで組んでしまい、方向性が合わずに早々に頓挫してしまうケースです。
大事なのは、「どんなゴールを目指して協業するのか」が明確であること。

・お互いのどんなリソースを活かし合うのか
・自分たちではリーチできない層に届くのか
・一緒にやることで、何が今より良くなるのか
このあたりをすり合わせることで、協業の成功確率はぐっと上がります。

「気が合う人」より「ズレを乗り越えられる人」
協業の相手を選ぶとき、つい「ノリが合う人」「話してて気持ちいい人」に惹かれがちです。ですが、実際に進めていくと、意外とそこでズレが出てくることもあります。
むしろ大事なのは、「ズレがあったときに、きちんと話し合って乗り越えられるかどうか」。
たとえば、納期の感覚や、成果物のクオリティ基準、売上分配の考え方など…。協業には必ず“すり合わせ”が必要な場面があります。
そうしたときに、お互いの立場を尊重しながら、建設的に話ができる関係性かどうかが問われるのです。

「相手をリスペクトする」が協業の土台
私はこれまで、何十社という企業様と協業をしてきました。そこにはもちろん、すばらしい成果を一緒に作れたパートナーもいれば、途中で関係を解消したケースもあります。
成功した協業の共通点は、「相手の強みをきちんと理解し、尊重していたこと」だと感じています。
たとえば、SNS運用が得意な弊社が、クリエイティブ制作が強いパートナーと組むとき、お互いが「うちのほうが分かってる」と出しゃばり始めたら、うまくいきません。
逆に、「うちはここが得意なので、そちらの力を借りたい」「逆にこういうところは任せてください」と役割分担が明確で、リスペクトのある関係であれば、自然と成果も出てきます。

協業の“設計”が成否を分ける
協業で成果を出すためには、始める前の“設計”がとても重要です。

・収益配分はどうするのか
・責任の所在はどちらか
・稼働のボリュームやタイムラインは明確か
・最終的な意思決定権は誰が持つのか
これらを曖昧にしたまま始めてしまうと、いざ問題が起きたときに対応が難しくなります。
「まずやってみよう」と勢いで始めるのも大事ですが、「もし上手くいかなかったとき、どう終わるか」を設計しておくことも、協業においては欠かせない要素だと思っています。

「1人でやる限界」に気づいたときが、協業のチャンス
最後に、私が協業を積極的に取り入れている理由を少しお話しします。
どんなに優秀な人でも、1人でできることには限界があります。
それはスキル的な意味でも、時間的・体力的な意味でもそうです。
だからこそ、「足りない部分を誰かと掛け算して補う」という発想が重要になるのです。
しかも今は、オンラインでの連携も当たり前になり、距離も業種も越えて協業がしやすい時代です。
「競争」ではなく「共創」を。
一緒に組める仲間と、理想の未来を描ける時代が来ているのだと思います。

ネクストグループでは、これからも“得意”を持ち寄って、お互いに補完し合えるような協業を続けていきたいと思っています。
もし、今ご自身のビジネスで「誰かと組むことで広がる未来があるかも」と思われている方がいれば、ぜひ一度お話しましょう。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。

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