社長ブログ

第121回:自分がどれくらい抜けられるか。

最近、経営をしていてよく考えるテーマがあります。

それは、

「自分がどれくらい会社から抜けられるか。」

ということです。

経営者という立場にいると、どうしても自分が中心になります。

社長しか知らないこと。

社長しか判断できないこと。

社長しか動けないこと。

最初のうちは、それでもいいと思います。

会社を立ち上げたばかりの頃は、社長が何でもやるしかありません。

営業もする。

採用もする。

制作も確認する。

経理も見る。

何でも自分でやるからこそ、会社は少しずつ形になっていきます。

私自身もそうでした。

むしろ、「自分がやった方が早い」と思うことの方が多かったです。

でも、会社が少しずつ成長してくると、その考え方が会社の成長を止めてしまうことがあります。

社長しか分からない。

社長しか決められない。

社長しか対応できない。

一見すると責任感があって良いことのように思えます。

でも会社全体で考えると、実はかなり危険な状態です。

なぜなら、会社の成長スピードが「社長一人の時間」と「社長一人のキャパ」に依存してしまうからです。

実際、弊社もまだまだ私ありきの部分はたくさんあります。

だからこそ、今のフェーズではそこを変えていかなければならないと思っています。

最近、自分によく問いかけることがあります。

「もし明日から1ヶ月入院したら、この会社は回るだろうか。」

電話は誰が取るだろう。

商談は誰が進めるだろう。

制作は止まらないだろうか。

お客様への対応はどうなるだろう。

メンバーは困らないだろうか。

この問いを真剣に考えると、まだまだ改善しなければいけないことがたくさん見えてきます。

逆に、この問いに自信を持って、

「大丈夫です。」

と言える会社は、本当に強い会社だと思います。

もちろん、経営者が何もしなくていいという話ではありません。

最後の意思決定をすること。

会社の方向性を示すこと。

未来を考えること。

これは経営者にしかできない仕事です。

でも、それ以外のことまで全部抱えてしまったら、本来やるべき仕事に時間を使えなくなります。

目の前の仕事をこなすことに追われて、未来を作る時間がなくなってしまう。

それでは会社は大きくなりません。

だから最近は、

仕組みを作る。

任せる。

育てる。

この3つに、今まで以上に時間を使うようにしています。

最初は時間がかかります。

教えるより、自分でやった方が早いこともあります。

仕組みを作るのも手間がかかります。

でも、それを面倒だからと後回しにすると、1年後も2年後も同じ悩みを抱えることになります。

だから私は、「今だけの効率」よりも、「未来の効率」を考えるようにしています。

人が育つまで待つ。

仕組みを改善し続ける。

失敗しても、一緒に振り返る。

遠回りに見えるかもしれません。

でも、それが結果として会社を強くする一番の近道だと思っています。

経営者の仕事は、自分が一番頑張ることではありません。

「自分がいなくても会社が回る状態を作ること」。

これこそが、本当の意味での経営なのではないかと最近強く感じています。

自分が頑張る会社から、

みんなで成果を出せる会社へ。

まだまだ道半ばです。

でも、この壁を乗り越えた先に、もう一段階大きな会社の景色があると信じています。

だから今日も、「自分しかできない仕事は何か」を考えながら、少しずつ仕組みを作り、仲間を信じ、任せられる会社づくりを進めていきたいと思います。

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