社長ブログ

第124回:会社が成長すれば、正解も変わる。

最近、新しいサービスの立ち上げや既存サービスのブラッシュアップ、採用基準の見直しなど、会社のこれからについて考える機会が増えています。

その中で改めて感じていることがあります。

それは、

会社が成長すれば、その時々の「正解」も変わっていく。

ということです。

ベンチャーやスタートアップでは、特にこうした変化が多いと思います。

3ヶ月前に決めたことを変える。

半年前に作った仕組みを見直す。

以前は求めていなかった能力を、今は採用で求めるようになる。

外から見ると、

「また変わったの?」

と思われることもあるかもしれません。笑

でも、会社の状況が変わっているのに、やり方だけを変えない方が不自然なんですよね。

以前は正解だったことが、今も正解とは限りません。

会社の規模が変われば、必要な人材も変わります。

少人数の組織では、一人で幅広く動ける人がとてもありがたい。

営業もできる。

お客様対応もできる。

必要であれば別の業務も手伝える。

そんな柔軟性の高い人材が活躍する場面は多いと思います。

でも、会社が大きくなってくると、それだけでは足りなくなります。

それぞれの分野で高い専門性を持った人が必要になったり、チームをまとめられる人が必要になったりします。

当然、採用基準も変わります。

以前であれば、

「まず一緒にやってみよう。」

で良かったものが、

「このポジションでは、この能力が必要。」

と明確にしなければならなくなる。

求めるものが変わったというより、会社のフェーズが変わったということだと思っています。

売上が増えれば、管理体制も変えなければなりません。

案件が少ない頃は、経営者や一部のメンバーの頭の中だけでも管理できます。

でも案件が増え、人が増え、お客様が増えてくると、それでは回らなくなります。

誰が担当しているのか。

どこまで進んでいるのか。

何が止まっているのか。

次に何をするのか。

何か問題が起きていないか。

個人の記憶や能力に頼るのではなく、会社として把握できる仕組みが必要になります。

新しい事業を始めれば、それまで存在しなかった課題も出てきます。

営業方法も変わる。

制作体制も変わる。

必要な人材も変わる。

お客様への説明方法も変わる。

会社が前に進めば進むほど、「今まで通り」では対応できないことが増えていきます。

だから最近は、

「一度決めたことを守ること」よりも、「今の会社にとって何が必要なのか」を考え続けることの方が大切なんじゃないか。

と思っています。

もちろん、何でもコロコロ変えれば良いという話ではありません。笑

むしろ、絶対に簡単には変えてはいけないものもあります。

会社として何を目指すのか。

何のために事業をやるのか。

誰にどんな価値を届けたいのか。

どんな会社でありたいのか。

こうした理念や目指す場所まで頻繁に変えてしまったら、組織としての軸がなくなります。

でも、そこにたどり着くための「方法」は柔軟に変えていい。

私はそう考えています。

目的地は変えなくても、ルートは変えていい。

最初に決めた道が渋滞しているなら、別の道を通ればいい。

もっと良いルートが見つかったなら、そちらへ進めばいい。

大切なのは、

「最初に決めた道を最後まで通ること」ではなく、「目的地にたどり着くこと」。

経営も同じだと思います。

「一度決めたから。」

「昔からこのやり方だから。」

「今まで問題がなかったから。」

こうした理由だけで続けてしまうと、会社の変化についていけなくなります。

特に成長している会社ほど、短い期間で求められるものが変わります。

そして、会社が変わるのであれば、経営者自身も変わらなければなりません。

創業当初に求められる経営者の能力と、組織が大きくなってから求められる能力は違います。

最初は自分が営業する。

自分で売上を作る。

自分でお客様対応をする。

自分で問題を解決する。

とにかく経営者自身が動くことで、会社は前へ進みます。

でも、人が増えてくると、自分が動くことだけが正解ではなくなります。

人に任せる。

仕組みを作る。

判断基準を作る。

メンバーを育てる。

会社の方向性を示す。

次の事業を考える。

経営者自身の仕事も変えていかなければなりません。

会社だけをアップデートして、自分自身がアップデートできなければ、いつか経営者自身が会社の成長を止めてしまいます。

だから私自身も、

「今まで何ができていたか。」

だけではなく、

「これからの会社には、どんな経営者が必要なのか。」

を考えるようにしています。

組織も同じです。

会社が求める基準が上がれば、一緒に働くメンバーにも成長してもらわなければなりません。

今まで求められていなかったことが求められるようになる。

仕事のスピードも変わる。

責任の範囲も広がる。

求められる成果も変わる。

少し厳しく感じることもあるかもしれません。

でも、会社が次のステージへ進むためには必要な変化だと思っています。

経営者として難しいのは、

「何を変えて、何を変えないのか。」

この判断です。

全部変えてしまえば、会社としての軸がなくなる。

何も変えなければ、会社の成長についていけない。

だからこそ私は、

理念は変えない。方法は柔軟に変える。

このバランスを大切にしたいと思っています。

経営をしていると、悩みがなくなることはありません。

一つ解決したら、また新しい課題が出てきます。

人が増えれば、人の悩みが増える。

売上が増えれば、管理の悩みが増える。

事業が増えれば、仕組みの悩みが増える。

でも最近は、それも悪いことではないと思えるようになりました。

以前と同じことでずっと悩んでいるのではなく、以前には存在しなかったことで悩んでいる。

それは、それだけ会社が前に進んでいる証拠でもあります。

会社が成長すれば、課題も変わる。

課題が変われば、求められる答えも変わる。

だから、一度見つけた正解に固執しない。

今の会社にとって必要なものを考え続ける。

変えるべきものは、勇気を持って変える。

そして、変えてはいけないものは大切に守る。

会社も、組織も、経営者自身も、完成することはないのだと思います。

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