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“もったいないSNS発信”から脱却!企業が成果を出すための3つの改善ポイント

「SNSを継続的に更新しているのに、反応が少ない。」
「投稿のいいね数やフォロワーは増えても、売上や問い合わせにはなかなかつながらない。」

そんな状況にもどかしさを感じている企業や担当者も多いのではないでしょうか。

しかし、なぜ成果につながらないのか、その原因を明確にできないまま発信を続けているケースも少なくありません。
その結果、努力が成果に結びつかない“もったいない発信”になってしまうことがあります。

発信の内容が悪いのではなく、目的や方向性が少しずれているだけ
この記事では、企業でよく見られる“もったいないSNS発信”の典型例を挙げ、

成果につなげるための見直しポイントを具体的に解説します。

【目次】
1.SNS発信の効果と目的
2.”もったいないSNS発信”の3つの典型

3.成果につながる発信の3つのポイント
4.まとめ

1.SNS発信の効果と目的

SNS発信は、今や多くの企業にとって欠かせない情報発信の手段です。

自社の魅力を伝えるだけでなく、顧客との接点を増やし、関係を深める役割も担っています。
企業がSNSを活用して得られる主な効果は、次の3点です。

①認知の拡大
 自社の存在を知ってもらい、新しい顧客層や地域へ認知を広げる。
 →広告に頼らず、自社の想いやストーリーを直接届けられる

②信頼の構築
 企業の考え方や日々の取り組みを発信し、共感や親近感を育てる。
 →“どんな人が関わっているのか”が伝わると、安心感や信頼につながる

③行動の促進
 サービスの利用、問い合わせ、来店など、実際の行動を後押しする。
 →タイムリーな情報発信が顧客の判断を促すきっかけになる

SNS発信は、認知から信頼、そして行動へとつなげる重要な手段です。

まずはその役割を整理し、SNSが企業活動にもたらす効果を改めて確認しておきましょう。

2.“もったいないSNS発信”の3つのケース

SNS発信は、内容や方向性が少しずれるだけで成果に結びつかない場合があります。

ここでは、企業でよく見られる“もったいないSNS発信”ケースを3つ紹介します。

① 目的があいまいな発信
「とりあえず投稿する」「フォロワーを増やすことが目的になっている」など、方向性が定まっていないケース

〈よくある発信例〉
・「今日は快晴です」「週末も元気に営業中!」など、目的のない近況報告
・「○○の準備中です!」「今日もがんばります!」など、誰に何を伝えたいのかがわからないメッセージ
〈もったいない理由〉
誰に何を伝えたいのかが不明確で、投稿全体の印象がぼやける
・更新を続けても印象に残らず、効果が薄れる

② 自社目線の発信
企業の「伝えたい内容」が中心で、読者が求める情報とのずれが生まれているケース

〈よくある発信例〉
・「新商品を発売しました!」「○○フェア開催中!」など、発信の目的が“告知”だけに偏っている
・「○○を受賞しました!」「○○社様と業務提携しました!」など、自社の実績を一方的に並べる投稿
〈もったいない理由〉
・情報は正しくても、それが「自分にどう役立つのか」が伝わらない
相手の関心や課題を意識しない発信は、共感や行動につながらない

③ 発信が続かない・更新が不定期
忙しさや担当者の変更などで更新が止まったり、投稿の間隔が一定でないケース

〈よくある発信例〉
・「新商品を発売しました!」「春のキャンペーン開催中!」など、イベント時だけ投稿してその後が続かない
・「年末のご挨拶以来、投稿が止まっている」「数か月ぶりに更新しました」といった長期間の空白
〈もったいない理由〉
更新が止まると、積み上げてきた信頼や認知がリセットされる
不定期な投稿は「今は活動していない企業なのかな」という印象を与え、信頼構築の機会を逃す

これらの“もったいない発信”は、内容そのものよりも「目的・視点・継続性」のズレが原因です。

次の章では、こうした課題をどう見直し、成果につながる発信へ変えていくのかを解説します。

3.成果につながる発信の3つのポイント

“もったいない発信”を成果につなげるには、発信の目的・視点・継続性を見直す必要があります。
ここでは、発信を改善し成果へ導くための3つのポイントを紹介します。

① 目的とターゲットを明確にする

成果につながるSNS発信を行う場合は「誰に」「何を届けたいか」を明確にするのが大切です。

目的(採用・販促・ブランド認知など)とターゲット像を具体的に描くと、
自社の集客(販促・採用)につながる情報発信に必要な方向性が見えてきます。
結果として、どんなテーマで・どのような内容を発信すべきかが明確になり、投稿全体に一貫性が生まれるでしょう。

また、ターゲット層を具体的に設定すると、投稿時間や文章の書き方など、
相手目線で“どう届けるか”の工夫へとつながります。

〈改善ポイント〉
・「30代の働く女性に、自分らしく輝ける職場を伝える」など、1文で言えるほど具体的に設定する
・投稿前に「この内容は目的に沿っているか」「届けたい相手に伝わるか」を確認する

② 相手目線で発信する

伝えたい情報を並べるのではなく、「相手が求める内容」や「役立つ情報」を意識した発信を心がけましょう。

商品やサービスの紹介も、特徴だけでなく利用後の変化(ベネフィット)を伝えると共感を得やすくなる。

〈改善ポイント〉
・「新メニュー登場!」ではなく、「忙しい朝でも3分で食べられる朝食メニュー登場」のように、相手のメリットを明確にする
・体験談やお客様の声を交えて発信すると、信頼感と親近感を高められる

③ 続けられる仕組みをつくる

継続的な発信は、信頼を育てるうえで欠かせません。
無理なく続けるためには、投稿テーマや計画表をあらかじめ決めておく準備が重要です。

人員不足や時間が足りないなどの場合は、業務委託で依頼するのも費用対効果を考えると一つの手段とも言えるでしょう。

〈改善ポイント〉
・「お客様の声」「スタッフ紹介」「豆知識」など、3〜4種類のテーマを決めてローテーションする
・週1回の投稿や月初の予約設定など、更新ペースをルール化して習慣づける
・プロに業務委託も検討する

SNS発信は短期間で結果が出るものではありません。
しかし、この3つのポイントを意識すると、発信は作業ではなく“信頼と関係を育てる力”に変わり集客などの成果につながる運用が実現できてきます。

4.まとめ

SNS発信は、企業の魅力を伝え、信頼や関係を育てるための大切な手段です。
しかし、目的や方向性が少しずれるだけで、せっかくの努力が成果につながらず『もったいない発信』になってしまう場合もあります。

今回紹介した
①「目的とターゲットの明確化」
②「相手目線の発信」
③「続けられる仕組み」
この3つを意識するだけで、発信の質は大きく変わります

日々の投稿をただの“作業”で終わらせず、信頼を積み重ねる“企業の資産”へ。

小さな見直しから、成果につながる発信を育てていきましょう。

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