社長ブログ

第117回:大きな挑戦には、大きな責任が伴う。

経営をしていると、改めて感じることがあります。

それは、

「大きな挑戦をすればするほど、リスクも大きくなる。」

ということです。

これは、「リスクを取るな」という話ではありません。

むしろ私は、挑戦すること自体はとても大切だと思っています。

ここで伝えたいのは、「リスクの大きさ」ではなく、「振り幅」の話です。

例えば、小さく事業を始めて、コツコツ積み上げていく。

一歩ずつ改善を繰り返しながら成長していけば、大きな問題が一気に起こることは少ないでしょう。

もちろん、その分だけ成長スピードも緩やかです。

一方で、

人を増やす。

サービスを増やす。

広告に投資する。

設備を導入する。

新規事業を立ち上げる。

ヒト・モノ・カネ・時間。

経営資源を大きく投じれば、その分だけ会社は一気に前へ進みます。

新しいお客様と出会える。

売上も伸びる。

できることも増える。

会社としての可能性は確実に広がります。

でも、その一方で、何か問題が起きた時の影響も何倍にもなります。

一人だった頃は、自分だけで解決できたことが、人が増えるとそうはいきません。

サービスが一つだった頃はシンプルだったものが、事業が増えることで管理も複雑になります。

売上が伸びれば、お客様から求められる品質も高くなります。

会社が成長するということは、責任の大きさも一緒に成長していくということなんです。

だから私は、「成長期ほど問題が起きる」のは自然なことだと思っています。

むしろ、何も起きない方が少し怖いくらいです。

想定していなかったトラブル。

仕組みの不備。

組織のズレ。

コミュニケーション不足。

今まで見えなかった課題が、一気に表面化する。

経営をしていると、そういう場面に何度も出会います。

もちろん、その瞬間は大変です。

「なんでこんなことが起きるんだろう。」

そう思うこともあります。

でも振り返ると、その問題の多くは、「会社が次のステージへ進もうとしていたサイン」だったように感じます。

小さな会社では起きなかった問題が起きる。

それは、会社の規模や挑戦が変わった証拠でもあります。

だから私は、問題が起きること自体を悪いことだとは考えていません。

本当に怖いのは、問題が起きることではなく、問題から目を背けることです。

起きた問題を誰かのせいにする。

見て見ぬふりをする。

その場しのぎで終わらせる。

これでは、同じ問題を何度も繰り返してしまいます。

一方で、

なぜ起きたのか。

どうすれば防げたのか。

仕組みで改善できないか。

そうやって一つずつ振り返り、改善していけば、その問題は会社の財産になります。

問題は、会社を壊すものではありません。

向き合えば、会社を強くしてくれるものです。

実際、今まで乗り越えてきた壁を振り返ると、そのたびに会社は少しずつ強くなっていました。

ルールができた。

仕組みが整った。

役割が明確になった。

以前よりも、同じ問題が起きなくなった。

そうやって会社は成長していくのだと思います。

だから私は、「問題をなくすこと」を目標にはしていません。

目指しているのは、

問題が起きても、改善できる組織。

そして、

挑戦し続けられる組織。

です。

挑戦しなければ、大きな問題も起きません。

でも同時に、大きな成長もありません。

成長には、必ず痛みが伴います。

責任も増えます。

悩みも増えます。

でも、その痛みの先にしか見えない景色があります。

その景色を見るために、私たちは挑戦を続けるのだと思います。

だからこれからも、問題が起きることを恐れるのではなく、一つひとつ向き合い、改善しながら前へ進んでいきたいと思います。

会社の成長とは、売上が伸びることだけではありません。

課題を乗り越える力がついていくこと。

それこそが、本当の意味で「強い会社」になることだと私は信じています。

TOP